GetChannel
GetChannel (clip, int ch1 [, int ch2, ...]) GetChannels (clip, int ch1 [, int ch2, ...]) GetLeftChannel(clip clip) GetRightChannel(clip clip)
v2.5 より前のバージョンでは、GetLeftChannel はステレオ信号の左のチャンネルを、GetRightChannel はステレオ信号の右のチャンネルを返します。GetChannel は v2.5 から内蔵されており、マルチチャンネル信号から 1 つ以上のチャンネルを返します。GetChannels は、GetChannel の別名です。
AviSynth による仮定は行われないため、チャンネルオーダーは入力ファイルのそれによって決定されます。ステレオ 2.0 チャンネル WAV ファイルと 5.1 チャンネル WAV ファイルの場合、チャンネルオーダーは次のようになるはずです:
WAV 2 チャンネル (ステレオ):
1 | 左チャンネル |
2 | 右チャンネル |
WAV 5.1 チャンネル:
1 | フロント左チャンネル |
2 | フロント右チャンネル |
3 | フロントセンターチャンネル |
4 | LFE*1(サブウーファー) |
5 | リア左チャンネル |
6 | リア右チャンネル |
# 右チャンネルの情報を削除して、左チャンネルのみのモノラルクリップとして返す: video = AviSource("c:\filename.avi") stereo = WavSource("c:\afx-ab3_t4.wav") mono = GetLeftChannel(stereo) return AudioDub(video, mono) # v2.5を使うと、こうなる: video = AviSource("c:\filename.avi") stereo = WavSource("c:\afx-ab3_t4.wav") mono = GetChannel(stereo, 1) return AudioDub(video, mono) # AVI ファイル自身からチャンネルを取得することも可能: video = AviSource("c:\filename.avi") return GetChannel(video, 1) # 「非圧縮 5.1 チャンネル WAV」音声を持つ AVI をステレオ信号に変換する: video = AviSource("c:\divx_wav.avi") audio = WavSource("c:\divx_wav.avi") stereo = GetChannel(audio, 1, 2) return AudioDub(video, stereo)
注釈 1: †
すべてのファイルフォーマットは、異なるチャンネルオーダーを持っています。次の表は、いくつかのフォーマットに関するチャンネルオーダーを提供します(プラグイン作者にとって有用です )
参考文献: | チャンネル 1: | チャンネル 2: | チャンネル 3: | チャンネル 4: | チャンネル 5: | チャンネル 6: |
5.1 WAV | フロント左チャンネル | フロント右チャンネル | フロントセンターチャンネル | LFE | リア左チャンネル | リア右チャンネル |
5.1 AC3 | フロント左チャンネル | フロントセンターチャンネル | フロント右チャンネル | リア左チャンネル | リア右チャンネル | LFE |
5.1 DTS | フロントセンターチャンネル | フロント左チャンネル | フロント右チャンネル | リア左チャンネル | リア右チャンネル | LFE |
5.1 AAC | フロントセンターチャンネル | フロント左チャンネル | フロント右チャンネル | リア左チャンネル | リア右チャンネル | LFE |
5.1 AIFF | フロント左チャンネル | リア左チャンネル | フロントセンターチャンネル | フロント右チャンネル | リア右チャンネル | LFE |
* 5.1 DTS: LFE は、(マルチチャンネル MPEG2 のように)独立したストリームである。
* AAC の仕様書(フリー版)は、インターネット上で入手不可能か?
注釈 2: †
執筆時点*2では、BeSweet には依然として 2GB の壁があります。このため、5.1 チャンネル WAV のサイズは 2GB 未満になるようにしてください。さもなければ、6 つの独立した WAV ファイルにエンコードするか、HeadAC3he を使用してください。
註: このページは、AviSynth 2.5.7 に同梱されているマニュアル(英語版)の日本語訳です。原文は、AviSynth をインストールしたフォルダ内の Docs/english/corefilters/getchannel.htm にあります。なお、このページのテキストおよび画像のライセンスは、オリジナルのそれに準じます。
*1 訳者註: 低域効果。LFE は、Low Frequency Effects の略。参考: ホームシアター製品のFAQページ|サポートダウンロード|YAMAHA
*2 ここで言う「執筆時点」とは、日本語訳ではなく、英語によるオリジナルのページが執筆/編集された時のことを指します。